イタリアの銘品が現代に蘇った!
イタリアを代表するヘルメットメーカーであるAGVは、’47年の創業時から現在まで数多くのトップレーサーに愛用され続けている。そんな同社が新たに展開するのが「AGVレジェンズ」だ。これはヴィンテージのシルエットをモチーフとしながら、最新の素材と人間工学に基づいた設計によって、現代の基準を満たす安全性と快適性を実現したシリーズ。その第一弾として登場したのがX70だ。
モチーフとなっているのは’60年代に発売されたレース用ジェットヘルメット。そしてこのモデルを生涯愛用したのが、ハーレーのワークスレーサーであるレンツォ・パゾリーニだった。彼は’71年にハーレー社が買収したアエルマッキ社のRR250を駆って世界GPに参戦。アメリカではXR︲TTに乗ってデイトナ200にも出場した。当時、レースの世界ではより安全性の高いフルフェイスが主流になりつつあったが、パゾリーニはかたくなにこのジェットヘルメットを被り続けたという。
当時のヘルメット特有のスリムなフォルムを再現しつつ、レザー風内装などで高級感とヴィンテージテイストも高めたX70。かつてハーレーのワークスレーサーが愛した逸品のDNAを受け継ぐヘルメットが、現代のハーレー乗りに似合わないはずがない。