北海道の中でも札幌や千歳からアクセスしやすいニセコ
道内有数のリゾート地でありながら、ライダーに人気のエリアだ
蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山の眺望や周囲のワインディングを巡り
その人気の秘密を探る1泊2日のお手軽旅に出かけた!
ほんの少しでも荘厳な山が見たかった
この旅の目標はニセコで絶対に「羊よう蹄てい山ざん」の全景を見ること! 蝦夷富士と呼ばれるほど富士山に似た姿がどれだけのものか!? 最近ではパワースポットとしても人気が高いと聞いたら幸せをつかむために行くしかないでしょう!
編集部の中でも、取材で未だに晴天の日に遭遇できていないニセコエリア。今年こそは大丈夫だろうという思いで1泊2日のツーリングを計画した。
羽田空港から新千歳空港着の飛行機で、レンタルバイクを借りれば、その日のうちに移動できる。さらに、ニセコまでの距離は120㎞ほどなので、2日間あれば十分ツーリングを楽しめる。
毎日チェックしていた天気予報は晴れマークから、段々と下り坂になってきた。しかし、希望を捨てずに新千歳空港に到着すると、残念なことに大粒の雨がオイラを迎えてくれた……。
レンタル819新千歳空港店でバイクを借りて、天気を確認する。遅い時間ならニセコは大丈夫!
まずは小樽へ行こう!北海道有数の港湾都市で、新千歳空港から約90㎞の場所だ。札幌からも近いとあって、観光都市として17年度の地域ブランド魅力度ランキングでベスト5に入るほど。
150年前に蝦夷地から北海道と命名された後は、海の玄関口として北海道の経済発展に一役買っていた町だ。道内初の鉄道開通した場所としての歴史もある。
小樽運河の倉庫街
そんな小樽で見ておきたかったのが、明治後期から昭和初期までに建てられた小樽運河沿いの倉庫街。旧日本郵船小樽支社などが当時の姿のまま保存されている。バイクで走りながら回るだけでも、産業が盛んだった頃の面影を感じることができた。
小樽市鰊(にしん)御殿
さらに近くには明治時代に盛んだったにしん漁の歴史や道具、出稼ぎで働いていた人々の生活写真などが展示されている小樽市鰊にしん御殿があると聞き向かってみる。全盛期には120人程の漁夫が寝泊まりしていたという広い建物が、そのまま資料館として管理されているのだ。今ではほとんど獲れなくなってきたにしん漁も、少しずつだが復活してきているという。近くの食堂で焼きにしんが食べられるお店もあるらしい。名残惜しいが今回は先へと進むことにした。
ニッカウヰスキー余市蒸留所
小樽をあとにして、海沿いの国道5号を20㎞ほど進むと、余市の町に到着する。余市と言えばドラマ「マッサン」の題材にもなった「ニッカウヰスキー」発祥の地だ!創業者・竹鶴政孝によって設立され、現在でも余市蒸留所で生産されている。工場見学は無料で、実際の蒸溜行程や貯蔵庫が開放されている。さっそく蒸留所に行ってみると、炭火で温度管理されながら、モルト原酒をつくっている姿を見ることができた。樽に移されたウイスキーは貯蔵され出荷まで熟成される。時代が変わっても、熟練の職人たちが手間をかけてつくり続けている。工場の中には売店やウイスキーの試飲もできるが、ここはおあずけ。
北海道らしい白樺並木の中を抜けるニセコパノラマライン。ニセコからはタイトなカーブと直線をつないだワインディングが続く。
DATA
Day1
新千歳空港からレンタルバイクで移動し、小樽、余市経由でニセコに入る
Day2
ニセコから新千歳空港までは約2時間を目途に移動し、22時40分に羽田に到着
今回行った人
編集部・ヤンス タカハシ