– 憂鬱な雨の中をもっと楽しく走るには? –
長期の休みが取れる夏はツーリングに出かける機会が多い。
亜熱帯化した日本をツーリングするためにはもはや、雨を避けて走ることはできない…。
ここでは豪雨、落雷など困難をどう乗り越えるかお教えしよう!
早めの避難で難を逃れるのが第一
雷を伴ったゲリラ豪雨が多発している。真夏にもかかわらず大粒の雹ひょうが叩きつけることも珍しくない。
道は冠水し、ひっきりなしに雷鳴が轟く。そんな状況下をバイクで走り続けるのは危険だ。
豪雨に見舞われれば視界は一気に落ちる。当然スピードは落とさざるをえないが、視認性が悪いのは他車も同じ。接触事故に巻き込まれる可能性が極めて高くなる。さらに追い打ちをかけるのが落雷。
いずれにしても、ゲリラ豪雨や落雷に遭遇したら、一刻も早く安全な場所へ避難することが重要。雲行きが怪しくなってきたら、避難しておくことが重要になる。
入道雲が近付いて、さらに白からグレーへと雲の色が変化してきたら要注意だ。豪雨、落雷に見舞われる可能性が高まる。行く手の雲の色がグレーに変わりはじめたら、SAや道の駅など、建物内に避難できる場所を見つけ、雲が流れ去るまで待機しているのが安心だ
【POINT.2】高速道路でバイクを止めてカッパを着てはいけない
高速道路での急な雨でカッパを着るために路側帯についバイクを止めてしまいがち。危険なので雨に濡れながらでも、パーキングやサービスエリアまで走ってからカッパを着るようにしよう
【POINT.3】雷音を聞いたら高速ならSAに入る
雷鳴は19㎞四方にしか届かないが、落雷が20㎞離れた場所に起こる可能性もある。雷鳴を耳にしたらすでに落雷圏内だ。
早めに建物内に避難する。高速道路なら最寄りのPAやSAに入る。一般道なら道の駅やコンビニへ避難する
雷雲の移動速度は早くても40㎞。
雷鳴は10㎞程しか届かない。そして落雷危険域は20㎞四方となる。
方向が同じでも、むやみに近づかないようにすることが重要だ
【POINT.4】近くに建物がない場合、姿勢を低くして待機
運悪く周囲に建物がまったくなかったときは、路肩などの安全な場所にバイクを止め、バイクから4m以上離れた位置で、足をそろえてできるかぎり低くしゃがむ。ガードレールに触れないこと
【POINT.5】雷から逃げることはできないので避難すること
走行中のバイクに雷が落ちる可能性もある。だからといって雷から逃げるように走れば難を逃れられるわけではない。雷の速さは想像以上に速く、仮に100㎞/hで走っても逃げ切れない。また市街地なら、被雷効果のある電線沿いを4m離れて走り、安全な場所に避難しよう
アプリを利用して雨を予測しよう
スマホやタブレットを持っているなら、天気の最新の情報が確認できるアプリをしっかり活用したい。
ピンポイントの天気概況が分かるものから、向かう先の情報まで、出先でも重宝すること間違いなし。特にスマホにはライダーにピッタリのアプリもあるので、ツーリングの前にダウンロードして準備しておこう