[転んだらどう対処する?]フロントフォークの軽い歪みは簡単なコツと工具で修正できる
トラブル対策さえ知っておけば、アナタの旅は成功間違いなし!
日本はツーリング天国だ。四季折々の風景は走っていて飽きることなく絶景の山岳スカイラインはいつでもライダーに高揚感を与えてくれる。旅の帰路はいつでも充実感に溢れヘルメットの中は絶えず笑顔……それもトラブルさえなければ、だ。
ガス欠、パンク、転倒などなどバイクにまつわるトラブルは多いのだが、それらの多くは知識があれば防げ、対処方法を知っていればピンチを乗り切れる。
簡単に歪むFフォークは修正するのも意外に簡単
フロントフォークはしっかり動き、ダストシールからのオイル漏れもなし。もちろん、あらゆる角度から目を凝らしても、インナーチューブの曲がりを確認できない。なのに、転倒直後からハンドリングがおかしい。
そんな時は、フォークの「曲がり」ではなく、「歪み」が原因の可能性が高い。こんな症状が出た場合、フロントフォークの1本1本は真っ直ぐだが、2本を見比べるとキレイに並行していなかったりする。また、走るとハンドルは真っすぐなのに進行方向が左右に曲がったりするケースもある。
一般的なテレスコピックタイプのフロントフォークは、トップブリッジ、アンダーブラケット、そしてホイールシャフトの3点で固定されている。ここに転倒による外的衝撃が加わった場合、瞬間的にフォークがよじれ、その状態のままで固定されて歪んでしまうのだ。
この歪みは、転倒時とは逆方向へ力をかけたり、クランプを緩めてフォークをフリーな状態にすることで解消できるのだ。