頭部を保護する最重要プロテクターであるヘルメット
それだけに使用頻度も高くコマメなメンテナンスが大切だ。
手入れ次第で長く愛用できるし高性能をキープできる
ヘルメットの内装はものすごく汚れている!
素肌と密着する部分だけに、ヘルメットの内装は汗と皮脂の攻撃を常に受けている状態だ。さらに排気ガスにもまみれている。
ヘルメットを着用中に汗ばむ季節は、使用ごとに内装を洗濯するのがベスト。ちょっとサボってしまったときは、消臭抗菌スプレーを使うのもオススメ。しかし内装に染み込んだ汚れを落とすことはできないので、恒常的な使用は避け、定期的に洗濯することを心がけたい。
また、湿気は雑菌の温床となり、悪臭の原因になる。雨天走行後は風通しの良い場所でしっかりと内装を乾燥させることも大切だ
なぜ中性洗剤?
排気ガスや汗など、油脂の汚れを落とすなら「弱アルカリ性」の洗剤が有効で、とくに汚れがひどい場合は効果的。しかし、強い洗浄力は素材を痛めてしまう作用もある。とくに内装で使われるスポンジはダメージを受けやすく、縮みや劣化の原因となる。
「中性」洗剤は汚れを落とす性能は弱アルカリ性に劣るものの、素材を痛めない。もちろん衣類用洗剤がベスト。事前に成分表示をチェックして、適切な洗剤を使おう
1. 水を張って中性洗剤を数滴たらす
洗剤をたくさん入れたからといって汚れが落ちやすくなるわけではなく、濃度はおよそ0.1%で十分。粉末よりも液体洗剤のほうが扱いやすい
2. 水に浸してもみ洗い
スポンジを含むパーツは、しっかりと洗濯水を染み込ませ、ていねいにもみ洗いする。汚れがひどい場合は洗濯水を交換して数回洗おう
3. 水分をタオルで吸い取る
泡が出なくなるまで十分にすすいだら、軽く押して水分を絞り、乾いた清潔なタオルで水分を吸い取る。スポンジを痛めないよう、やさしく扱おう
4. 風通しの良いところで陰干し
基本は陰干しで、風通しの良いところに干す。乾燥機を使う場合は、50度を目安に「弱モード」などで乾かす。ドライヤーは高温なので厳禁だ
Tシャツやジャージなどの柔らかなものならそのまま一緒に洗濯機へ入れてかまわないが、ジーンズなど固いものと同時に洗うときは、洗濯ネットに入れるとダメージを防げる。内装に合った大きさのネットを用意しておこう
ヘルメットにそのまま洗濯水を入れ、押し洗い&もみ洗い。しっかりとすすぎ、乾いたタオルで水分を吸い取ったら、ヘルメットを逆さまにした状態で陰干しする。内装と帽体の間に入った水はエアダクトから排出される